城崎マリンワールドの魚類展示エリア「SeaZoo」7月25日リニューアルオープン|乃村工藝社は展示コンセプトから、展示企画・デザイン、水槽設計、施工を担当
兵庫県豊岡市にある城崎マリンワールドの魚類展示エリア「SeaZoo」が30周年を迎え、2024年7月25日に一部をリニューアルしました。「SeaZoo」に新しく完成した展示「CUBE」のコンセプトは「もっと、会話のある水族館へ」です。生きものや飼育員との会話、20個のキューブ型水槽、イラストやグラフィックボードを通して、共に学びあい、好奇心や新しい発見、自由な発想を促す新たな展示スタイルを目指しています。
当社は展示コンセプトの立案段階から参画し、展示企画・デザイン、グラフィック・映像、水槽の設計、展示・水槽施工まで総合的に担当しました。当社は約30年前から空間プロデュースのパートナーとして日和山観光様の水族館事業に携わり、現城崎マリンワールドでは体験スペース DIVE(2006年)、日和山海岸ミュージアム(2019年)を担当しています。
生きものや飼育員が主役に。来場者との会話を促すコミュニケーション型展示
来場者同士、来場者と飼育員とのリアルな会話を重視し、来場者が自ら学び生きものに対してより興味が持てるような工夫をしています。
生きものと来場者をつなぐ役割は飼育員です。例えば来場者に、生きもから学び命を育てた感動を話したり、質問に直接答えることで、興味とより深い知識を促します。また、水槽の周囲には飼育員の言葉やイラストを掲載したコミュニケーションボードを設置。飼育員の個性や想いをいかし親近感をもってもらえるよう、表現を統一化はせずそれぞれの言葉で自らの気づきや伝えたいことをテキスト化しています。
展示の見どころ
ミュージアムの展示手法を取り入れた空間デザイン
「CUBE」では、配置した20個のキューブ型水槽を主役に特徴ある生きものを展示。美術館のように情報を絞り、来場者が水槽自体に注目・会話を通して鑑賞できるようにデザインしています。各水槽は生育環境に近い展示とし、生き生きとした様子や、そこから生まれるドラマやストーリーを見れます。
繁殖プロジェクトについて
サンゴや約10年かかるといわれるズワイガニの繁殖・育成について、飼育員のチャレンジにまつわるストーリーをアカデミックな切り口でも紹介しています。
日和山海岸について
日和山海岸の海を守るブルーカーボンプロジェクトをはじめ、ラムサール条約に登録された地元の「田結湿地」を生きものと共に再現。来場者は地域の海の生きものや環境について、飼育員の想いも感じながら学べます。
プロジェクト担当者
コンセプト「もっと会話のある水族館になる。」のもと、日々生きものたちと接する中で得られた学びや感動を飼育員の方々の言葉をもって「お話する」新しいスタイルの展示になります。リニューアルで新たに設置した20個のキューブを通して、生きものを観察することで生まれる「?」や、発見した時の驚きと喜びを、楽しんでもらえたらと思います。
関連情報
施設名 | 城崎マリンワールド |
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オープン日 | 2024年7月25日(木) |
所在地 | 兵庫県豊岡市瀬戸1090 |
営業時間 | 9:30~16:30(平日) / 9:30~17:00(土日祝) ※時期により変更あり |
休館日 | 不定休 |
料金 | 大人:2800円 小人(小・中学生):1400円 幼児(3歳以上):700円 |
公式ホームページ | |
施設概要 | 城崎マリンワールドは、ただ見るだけの水族館ではなく、触れ、体験できるユニークな場所です。イルカやアシカのライブショー、さらには自分で釣った魚を調理するアクティビティなど、魅力が満載の体験が用意されています。 |
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