2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展されたマレーシアパビリオンは、“INTERWOVEN - 調和のとれた未来を編む”をテーマに、多民族国家であるマレーシアが内包する伝統・多様性・先進性を統合的に表現した空間です。館の中心にはシンボルとなる高さ約10mの「Tree of Harmony」を配し、葉はサステナブルな天然素材を用いてマレーシア各地の職人によって手織りされたもの、幹は成長の早い竹をらせん状に編み上げた有機的な構造で構成されています。この造形の形態言語は展示床・照明・グラフィックにも展開され、館全体を編むようにつなぐネットワークの象徴となっています。多様性が交差しながら一つの大きな物語を紡ぐパビリオンとして、調和のとれた未来への希望を体現する場となりました。