複合エンターテインメント施設としてつくられた東急歌舞伎町タワーの、低層部に位置するテナント部分は、シネシティ広場からシームレスにつながるオープンなプランの中に、共用の機能とテナント専有部の境界線が存在しない一体空間としてデザインしました。デザインコンセプトはMOVEです。吹き抜け空間の中央には若手クリエイターの育成を目的としたステージがあり、無限反射の流れる光の上に表現者が浮かび上がる設えとしています。吹き抜け層間部には包み込むように映像が流れ、天井面に反射して上昇感を演出しています。流れる光はエスカレーター壁面にそのままつながり。来館者を上層階へと誘います。施設全体がオープンなつくりになっており、自由に動き回ることで、さまざまなシーンが展開する、独自の空間体験をつくりだしました。新宿歌舞伎町の街に新たな一面を付加することで、より懐の深い、あらゆる個性を許容する街ができることを見据えたプロジェクトです。