日本屈指のターミナル駅である大宮駅の西口に位置する「大宮センタービル」のリニューアルプロジェクトです。大宮駅周辺調査と竣工後30年あまり経過したビルの課題の洗い出しを行い、「品格と居心地の両立」をテーマに掲げ、リニューアルデザインを行いました。リニューアルプロセスにおいては、既存の入居テナントの満足度向上を重要な焦点とし、周辺ビルに対して機能面・デザイン面においてプレゼンスを高めることを目指しました。既存の石材ならではの「品格」を残しながら、軽快なマテリアルによって生み出される「居心地」をバランスよく調和させることで、撤去による廃材処分を極力抑え、古きよき素材と新たな素材の融合により、サステナビリティを意識しつつ費用対効果の高いデザインとしました。