概要
鹿児島市立科学館は、1990年の開館以来、自然界の法則や科学技術、宇宙について分かりやすく紹介し、科学への創造性を育むと共に科学知識の向上を図りました。
本プロジェクトでは、2つの展示エリアを、「鹿児島と宇宙」および「身の回りの科学」としてリニューアルしました。地方都市ならではの地域に根差した科学館を目指し、JAXAのロケット発射場を有する鹿児島の特性を活かした展示や、特産である桜島大根のグラフィックをあしらった体験装置など、地域と親和性の高い要素をふんだんに取り入れました。
科学への敷居を下げつつ好奇心や探求心が自然と醸成される場を創出するために、アナログ的な展示だけでなくデジタル技術も多く取り入れました。目玉展示の一つである「グラビティチャレンジ」では、来場者の動きを反映するキャラクターがスクリーンに現れてさまざまな惑星で陸上競技を行い、惑星ごとの重力の違いを体感しながら学べるゲーム性の高いコンテンツを制作しました。
さらに、展示と連動する公式アプリを開発し、クイズやAR体験を通じて100種類以上のアイテムをWeb上で獲得できる仕組みを導入しました。回遊性の向上とリピートしたくなる体験を創出すると共に、市内で配布される教育用端末に標準実装するなど、地域とのつながりを一層高めました。
課題・要望
〇科学への敷居を下げ、幅広い年齢層へ向けてアピール
〇限られた予算の中で展示効果を最大化し、館の魅力を向上
〇アプリやAR体験を通じて継続的に楽しめる仕組みを構築し、リピーターを創出
以上のご要望をいただきました。
解決策
〇デジタルコンテンツの活用
体験性と学習効果を両立させたデジタルコンテンツを取り入れ、年齢を問わず直感的に楽しめる展示を充実させました。また、公式アプリでは、自分の学習レベルに合わせて学び、自宅でもクイズにチャレンジできる仕組みとすることで、館内から館外まで一貫して科学を学べる環境を整えました。
〇地元企業との連携展示
幅広い分野の企業や産業を紹介することで、県民の誇りを育む内容としました。
〇既存展示装置の再活用
体験性や学習効果を考慮しながら、既存の展示装置を部分的に再活用しました。解説グラフィックや外観デザインは刷新し、リニューアル感を損なわない設計としました。
お客さまの声
2026年5月3日には、1日当たりの入館者数が、前回リニューアル以降過去2番目の多さを記録するなど、例年同時期と比較すると入館者数が底上げされています。また、入館者数が単に増えているだけでなく、企業展示や専用アプリの導入により、来館者の年齢層の広がりを感じており、課題としていた「入館者の年齢層を上げる」という点にも大きく寄与していると考えます。
加えて、新しい展示だけでなく、以前からあった展示物についてもグラフィックなどを更新したことや配置を検討したことなどにより、多くの方々に体験されるようになったと感じています。
プロジェクトメンバー
基本情報
- オープン
2026
- 所在地
鹿児島県
- クライアント
鹿児島市様
- ソリューション
企画・基本構想、デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、什器制作、コンテンツ設計・制作、制作・展示施工、制作・内装施工
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