バーニーズニューヨーク銀座本店 1・2階リニューアル
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概要

バーニーズ ニューヨーク銀座本店の1・2階リニューアルでは、「記憶」と「創造」をコンセプトに掲げ、ブランドが長年築いてきた伝統(=記憶)を尊重しつつ、新たな価値(=創造)を生み出す空間を目指しました。落ち着いた木目の壁面やニッチなどの既存造作を生かしながら、サステナブル素材や既存仕上げに自然に溶け込むマテリアル、象徴性のあるユニークな什器を組み合わせることで、時を越えた上質さと挑戦的なユーモアの融合を図っています。

1階奥の時計工房は“見える接客”として計画し、プライベート感を持たせた半個室の商談スペースを設けることで滞在時の体験価値を向上させています。また、新設したカフェカウンターは外部からの視認性に配慮し、新規顧客誘引を狙いました。中央階段から繋がる2階へと進むと、フロア全体が視界に入るように角度の異なるミラー壁を設置しており、象徴的な表情を形成しています。さらに奥のヴィンテージエリア前にはディスプレイを配置し、誘因性と回遊性の向上を図っています。

短工期かつ限られた予算の中で、既存造作の積極的な転用と点群データによる迅速な検証を行い、確実なデザイン提案を実現しました。伝統を継承しながら未来を切り拓く、バーニーズらしい象徴的でラグジュアリーな場を創出するプロジェクトとなりました。

課題・要望

既存店舗が抱える動線・視認性・滞在性に関する複数の課題がありました。

1階は、入口の位置や店頭の売り場構成により、誘引に繋がりにくい印象となっていたため、その改善が課題となっていました。さらに、店舗全体を通して回遊性の向上とより長く滞在いただける空間構成の提案が期待されていました。

2階では、まず中央のメイン階段から繋がるエリアの活用方法が課題でした。奥行きが不十分で商品の展開に不向きでしたが、2階の顔となる部分のため象徴性が求められました。また、階段前の右側の広いエリアは、既存什器がハンギング主体で高さが均一なため、視線を捉える要素が不足し、空間にリズムが生まれにくい点が問題となっていました。カテゴリ構成を理解しやすいゾーニングと什器デザインが求められ、「陳列のわかりやすさ」と「魅せ方」の両立が課題として挙げられました。加えて、フロア全体の回遊性を高め、奥の個室に新設されるヴィンテージエリアへ誘引する仕掛けが必要とされていました。

以上の課題に対し、視認性、導線計画、滞在性を総合的に改善するデザインアプローチが求められました。

解決策

1階では、誘引性を確保するため、店頭にPOP-UPエリアを設置しました。その中で、バーニーズ ニューヨークの強みである編集力を生かせるよう、モジュール化されたフレキシブル什器を提案しています。仕上げには、既存店舗の記憶を継承する真鍮古美色をベースに、新たなサステナブル素材を組み合わせることで、「記憶と創造」を象徴する空間とし、伝統とアップデートの両立を図っています。

1階奥の時計工房では、既存のモザイク床のモチーフを壁面へ転用することで、空間全体に連続性と統一感を持たせました。また、ユニークな形状のシェルフや遊び心のある家具を随所に配置し、店内を巡ってみたくなるようなバーニーズならではの世界観とユーモアを表現しています。新設したカフェエリアについても、既存の素材感と調和する仕上げでまとめることで、従来のお客さまにも安心して滞在いただける空間としました。店内の適所に椅子やベンチを増設し、滞在時間を豊かにし、接客機会を創出する構成としています。

2階では、中央階段から回遊してきたお客さまにフロア全体のコンテンツが視覚的に伝わるよう、象徴的なミラー造作を設置しています。ハンギング主体で単調さがみられたエリアには、高さのある什器や照明を効果的に配置し、複数の視線の「フォーカスポイント」を設定しました。カテゴリに応じたゾーニングと回遊性を前提としたレイアウトにより、陳列のわかりやすさと動線の流れを両立させています。さらに、奥に設けたヴィンテージエリア手前に「顔出し」となるディスプレイ什器を配置し、突きあたりとなる壁面には新規什器を追加することで、空間の奥行きを可視化し、誘因性と回遊性を高める計画としています。

プロジェクトメンバー

営業・プロジェクトマネジメント
松岡 正人
デザイン・設計
no.10:安藤 陽介、岡崎 大輔、岡田 美憂
デザインディレクション
no.10:青野 恵太

基本情報

オープン

2025

所在地

東京都

クライアント

株式会社バーニーズ ジャパン様

ソリューション

企画・基本構想、デザイン・設計

施設情報や社員情報はオープン時点のものです。最新の情報は施設ウェブサイトをご覧ください。

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