軽井沢の西側に位置する追分エリアは、旧軽井沢の古きよき避暑地の趣とは異なり、御影用水がゆったりと流れ、明るく開放的な雰囲気で人気を集めており、本邸宅は浅間山を望む用水路沿いに佇む平屋の別荘です。スキーを趣味とするオーナーが、冬季に仲間たちと使うスキーハウスとして建てられ、オーナーが天然石を好きなことから、別荘にふさわしい石の使い方を模索しました。住宅は滞在時間が長いため、豪華さや装飾で目を引くのではなく、時間経過に伴い空間への解像度が高まり、ふと天然石の異なる表情や魅力に気付くような使い方ができないかと考えました。中でもとりわけシンボリックなスペースとなるのが、2つの天然石を組み合わせたキッチンです。玄関ホールから廊下を抜けると、正面にダイナミックなキッチンが迎えてくれます。ダイニングテーブルは、あえて設けず、カウンターとダイニングテーブルを一体化することで、キッチンが際立ち、リビング・ダイニング・キッチンの中でまるでステージのような象徴的な存在となっています。