北海道初の科学館「室蘭市青少年科学館(1963年オープン)」の後継施設として、新たに「環境」をテーマに加えて新築オープンしました。子どもを中心に、幅広い世代が日常的に科学に親しみ、地球や地域の未来に希望を感じる展示を目指しています。環境コーナーは、ものづくりで培ってきた室蘭の個性や強みを活かす環境イノベーション事業や、持続可能な未来への取り組みを紹介しています。特にメイン展示「ウォッチングモルエラニ」は、床に広がる室蘭の衛星写真の上を歩き、ARタブレットを使ってものづくりや再生可能エネルギーの現場、自然のスポットを探索するバーチャル展示です。工場の360度映像や自然景観のドローン映像など、通常は実見しがたい景色を体感できます。科学体験コーナーは、科学の基礎や原理を体験する装置で構成しました。旧館の装置も一部リメイクして再設置し、施設の歩みと市民の思い出を引き継いでいます。点在する装置を実験カウンターでつなぎ、対面のコミュニケーションスペースを充実させ、室蘭の自然をモチーフにした大型遊具など、遊びの要素も展示に取り入れています。