北陸新幹線の福井駅開業に合わせ、福井駅東口に新設する観光交流センターの屋上広場に、恐竜モニュメントを設置しました。「恐竜王国ふくい」を強く印象づけ、福井の認知度向上を図り、市内への誘客を促すことが目的です。恐竜モニュメントは、新幹線のホームや車窓からも見える位置にあります。福井県立恐竜博物館が発見した「フクイティタン」は、福井の子育て環境の良さや、家族愛を表現しており、寄り合う二頭の姿がハート形に見えます。また、福井で化石が見つかった恐竜や、人気のある恐竜のモニュメントを配置し、一緒に写真を撮ったり、スマートフォンをかざすと拡張現実(AR)で恐竜が飛び出すように見える仕掛けも用い、まるで恐竜のいる世界に入ったかのような、楽しい新名所として整備をしました。
富山県富山市と株式会社乃村工藝社は、“閉じた体育館から、外につながる体育館”をテーマにした新しいライフスタイル拠点「TOYAMA TOWN TREKKING SITE」をオープンしました。本プロジェクトは、自治体の保有する公共施設をクリエイターなどの民間活力で再生し、新たなビジネス拠点とする、総務省の平成28年度「公共施設オープン・リノベーション事業」として採用されました。富山市総合体育館のデッドスペースを、リノベーションにより住民がタウントレッキング(まち歩き)等を行う、多世代の交流拠点として「再生」することを目指しています。「TTS」はカフェ、スポーツショップ、スタジオを併設した複合施設です。タウントレッキングをサポートする施設(ハード)を整備、「食育」・「体育」と健康教育的なイベントプログラム(ソフト)を定期的に開催し、富山市民の健康をサポートしていく新しい公共サービスの一環として同施設を運営します。年間140万人が訪れる環水公園に隣接するロケーションを活かし、富山市総合体育館の利用者だけではなく、広くエリア散策の拠点として活用してもらうことで、市民の皆様に「健康寿命の延伸」や「暮らしの質(QOL)の向上」を体感していただくとともに、行政として「住民の健康行動と地域経済の好循環モデル」の構築を目指す、国内においては先進的なプロジェクトです。「TTS」は“人とまちの健康づくりに必要な、時間だけじゃない、空間だけでもない、人間を育てる時間と空間”を提供し、誰のものでもないあなただけのものを、誰かと共有する「間」を、ゆっくり創っていきます。
公益財団法人 科学技術広報財団からの依頼で当社が手がけた、新潟県立自然科学館のリニューアルプロジェクトです。1981年に開館してから約40年を経て、2階の「ブナ林の環境と生物」「風の力の体験」、および3階の「動く不思議な部屋」をそれぞれ「シンフォニー・オブ・フォレスト」「スケール・アドベンチャー」へリニューアルしました。お客さまから示された【展示基本計画】のイメージを実現すべく、映像空間・コンテンツ・映像システム・グラフィックの検討と製作を進めました。
和倉温泉お祭り会館は、2016年12月に「青柏祭(せいはくさい)の曳山行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことをきっかけに、石川県七尾市が誇る4つの祭り「青柏祭」、「能登島向田の火祭」、「石崎奉燈祭」、「お熊甲祭(おくまかぶとまつり)」を紹介する新たな観光拠点として和倉温泉観光会館をリニューアルして造られました。 祭り文化を中心とした七尾の魅力を発信し、巨大な奉燈などの実物展示や祭りの疑似体験など、子どもから大人、外国人まで楽しめる施設となっています。 <プロジェクトメンバー> 【開発】 井上 晃秀 【営業・プロジェクトマネジメント】 栗田 徹也 【企画】 瀧 このみ、岸田 匡平 【設計】 築山 知代、湯浅 忠、丹田 勝巳 【制作・施工】 井上 禎人、亀岡 伸、井上 悟
能美ふるさとミュージアムは、地域ごとの自然の特色を、植物・生物の等身大模型などで紹介する自然展示、史跡能美古墳群をはじめとする文化財資料や近世の白山信仰を紹介する人文展示、近現代の暮らしを紹介する民俗展示、また、未就学児や幼児が遊具を通じて能美の歴史や自然を学べる、こどもミュージアムなどを備えた新設の総合博物館です。 県指定文化財「絹本著色白山曼荼羅図」など貴重な文化財資料があるため、特別展示室及び常設展示室に、文化財展示に適したエアタイトケースを設置しました。展示面積は1251㎡。RC+木構造1階建です。 当社の業務範囲は展示・内装工事として造作、造形、演示具・ジオラマ作成、映像システム、映像ソフト、グラフィック、サイン、電気設備工事、演出・照明工事をおこないました。 <プロジェクトメンバー> 【開発】 井上 晃秀 【営業・プロジェクトマネジメント】 栗田 徹也 【企画】 岸田 匡平 【設計】 稲野辺 翔、宮木 美奈
のと里山里海ミュージアムは、七尾市で育まれた豊かな自然・暮らしの知恵・歴史文化を体験する施設です。一元的には捉えられない里山里海の魅力を自然・歴史・民俗と分類せず、分野を融合し多元的に捉えました。ミュージアムでは、昆虫や貝標本に囲まれる空間体験、定置網漁の仕組みを伝える展示、能登寒ブリを持ち上げる体験、引き出し式のクイズなど、大人も子供も楽しめる仕掛けを設けました。二面シアターでは、ある家族の里での暮らしと成長を、七尾の美しい四季折々の映像で里山里海の世界に惹きこみます。展示室の最後には、里山里海の魅力と課題を投げかけ、里山里海の現実とこれからを考えるきっかけをつくりました。 【お客様の課題/ご要望】 能登立国1300年の暮らし(自然、歴史、文化)の価値を踏まえ、未来を創造する博物館の構築と、フィールドミュージアム、観光、市民協働、地場製品の視点を盛り込こんでほしいというご要望がありました。 【解決策】 里山里海は人びとが、育んできた自然と共生し持続できるシステムです。 分野を融合し多元的に伝えることで 総合学としての「里山里海展示」を提案しました。また学芸員の方が研究者の視点で能登を案内する観光紹介や、市民が出演する映像を盛り込むことでシビックプライドを醸成しています。さらに能登七尾の伝統工芸品や地場製品を商品的に陳列するのでなく、空間デザイン要素として昇華し表現しています。 <当社プロジェクトメンバー > 【営業・プロジェクトマネジメント】井上 晃秀、岸田 匡平 【企画】岸田 匡平、湯浅忠 【デザイン・設計】湯浅忠、香川玲子 【サイン・グラフィックデザイン】長谷川 聡子、湯浅 忠 【製作・施工】亀岡 伸、井上 禎人、下出 宜精
年縞博物館は「年縞」というひとつのテーマを追求した、世界初の博物館です。「年縞」とは、長い時間をかけて湖の底に積もり積もった泥の縞々(しましま)のことです。名勝三方五湖(福井県)の一つ水月湖の「年縞」は世界最長の七万年という膨大な時間が記録され、45mもの深さで堆積しており、年代測定の世界標準のものさしとして世界に認められています。湖に向かって100 本の「光り輝く土 = 年縞」の薄片が展示され、博物館という枠を超えた地域のシンボルとなっています。 また、ここでは風景も展示物のひとつです。移ろいゆく時間の変化も感じ、日が落ちてくると風景とともに展示もまた表情を変えていきます。展示・建築・ランドスケープの境界のない、調和のとれたひとつの世界観を演出しました。 【お客様の声】 「年縞」という一般的になじみがなく、難しいテーマでありましたが、来館者に満足していただける展示にするために協議・検討を重ねた結果、学術的でありつつも、分かりやすい展示となり、来館者アンケート等においても高い評価を得ています。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】井上晃秀 【企画】岸田 匡平 【デザイン】 稲野辺 翔 【制作・施工】末崎 武、堀 七重、村田 陸
【プロジェクト説明文】 富山県高岡市にあるプレカット工場の2階オフィスエリアを、レセプションとライブラリーラウンジ、ショールームへとリノベーションしたプロジェクト。 工場の独特な雰囲気を生かしながら、オフィスとしての役割や機能を満たす空間を目指しました。「人が共に歩んでいく森林」「人が豊かに過ごせる木空間」をテーマに、木の成長を理解し、木材と人が共に歩んでいくサポートをすることをコンセプトとしています。 【お客様の課題/ご要望】 ●「木」をキーワードに、人が集い、交流する創造空間とすること。 ●木に対する知識・理解を深め、更に実際に木に触れることによって、木を身近に感じていただけるような仕掛けづくり。 ●木を見て、触れるだけでなく、ワークショップを開催することによって木育や職人との接点も視野に入れる。 ●木造住宅の木の部分、主に構造は、暮らしの中では床や壁、天井で隠れてしまいがちなため、興味・関心を持ちづらい。そのような状況において、ウッディパーツが加工する木材の素材そのもの、加工技術、製造スタッフ、製品クオリティを五感で感じていただける仕掛けづくり。 【解決策】 レセプションでは社員や来客が、奥行きのある空間を眺められるように計画。それを象徴的に表現しているのがライブラリーラウンジを構成するテーブルや照明、書棚です。 ショールームは、展示壁面が元工場の空間の雰囲気を邪魔しないようメッシュ素材を壁面に採用。空間の広がりを生かして、BtoBとBtoC向けのプレゼンテーションスペースを用意しています。明快にプレゼンテーションしてもらうため、説明的なショールームではなく、手仕事や技術をビジュアルで構成し、一見アートギャラリーのような空間を計画。時間が経つにつれ陳腐化しないよう、情報のアップデートのしやすさも重視しました。 今後このオフィスで、「住まい」に関して、木材を使った従来の「モノづくり」以外に、「住まう」ことに関しての「コトづくり」が生まれていく空間を目指しました。 【お客様の声】 ●木の香りや質感など、商品(モノ)ではない話題が増えました。 ●既存顧客である住宅会社の現場スタッフの方ではなく、経営層や設計士、プランナーの来客が増えました。 <当社プロジェクトメンバー> 【営業・プロジェクトマネジメント】北井琢也・山田佳紀 【デザイン・設計】越膳博明 【制作・施工】平野健太朗 撮影:株式会社ナカサアンドパートナーズ
【プロジェクト概要文】 名作椅子やポスターのコレクションを誇る館は従来以上にデザインの視点を重視し、「アートとデザインをつなぐ」体験型創造美術館を目指す。 展示室は大小六つ。弊社は2階の企画展示室のウォールケースの設計施工を担当。 椅子コレクション約240脚の中から約50脚を常設展示するほか、約1万3000点のポスターのコレクションを誇るデザイン展示室の展示システムを開発した。 また富山県近代美術館時代に寄贈された瀧口修造やシモンゴールドベルグの作品や資料の展示も担当した。 ホールでは体の動きで光のアートを創りだす体験型「インタラクティブアート」を開発した。 【お客様の課題】 20世紀アートコレクションと他に類を見ないデザイン(椅子、ポスター)コレクション。 これら豊富なコレクションを有する本美術館を自由に散策して、ひとつの知識を深めるだけでなく、 様々なジャンルとの相関性でものを捉え、深い理解力と思考力を生み出す体験型創造美術館を目指すものとする。 【解決策】 展示什器計画、色彩計画、照明計画、映像・音響計画等、各展示室のテーマごとに特徴ある展示空間づくりを行い、 それぞれが印象深く心に刻まれるアート、デザイン体験の場を創出した。また、ホールには体の動きで光のアートを創りだす「インタラクティブアート」を導入し、 アートとデザインをつなぐ体験型想像美術館のひとつのアイテムとして貢献することができた。 <当社プロジェクトメンバー> 【開発】石川 厚志 【営業・プロジェクトマネジメント】石川 厚志 【デザイン・設計】春日 康志 【制作・施工】永山 俊一郎 【映像】後藤 映則
<プロジェクト説明文> チューリップ四季彩館は開館20周年を迎え、常設展示を改装いたしました。 チューリップが芽を出し、開花するまでの様子を1年中見ることが出来る「ワンダーガーデン」、最新の技術でチューリップの不思議を探る「アンダーファーム」 当社はリニューアル設計・施工をお手伝いさせていただきました。 ◆ワンダーガーデン チューリップパレス 高さ3.7mの曲げガラスで作った壁に約500本のチューリップの切花を展示します。 チューリップに囲まれる不思議な体験が出来ます。 パレットガーデン 一年中チューリップが5000本咲く庭! まるで、万華鏡のようにチューリップが四方に広がります。 成長物語 チューリップが成長する過程を季節とともにお楽しみ下さい。 ◆アンダーファーム 自分が小さくなり、球根の目線でチューリップの成長を見ることが出来ます。 天井に映し出される映像でわかりやすく紹介します。 このほかにも歴史や品種改良、栽培のコツが学べます。 <当社プロジェクトメンバー> 【開発】 藤森 功、石川厚志 【営業・プロジェクトマネジメント】 石川厚志 【企画】 下國由貴 【デザイン・設計】 深野友規 【映像ディレクション】 後藤映則 【グラフィック】GyoGyoMaaMa Creation Office 水谷綾志 中島祐美 【制作・計画】福島努、平石昭雄 【制作・施工】奥田敦、山田浩一、田所ちなみ 【設計協力】KAZAANA design studio、堀智映、畠山泰、Tomoaki Hori Yasuaki Hatakeyama 【制作協力関係者名】宝来社、日本エレクトロニクスサービス、プランツスケープ、京田クリエーション、テレビ朝日クリエイト4d、遠藤照明 【撮影】シンフォトワーク、宮本真治
【プロジェクト概要文】 「NGT48劇場」は2016年1月10日OPENのAKBグループの国内5番目に結成されたアイドルグループ、新潟NGT48の専用劇場となります。 事業主体は株式会社AKSであり、新潟市の中心商業地に立地する複合商業施設「ラブラ2」(運営管理:三井不動産グループ)に集客の核として誘致されたものです。 今までのAKBグループとは違い、様々な意味において地方発信/活性化担うアイドルユニットとして期待を集めており また劇場のコンセプト、様々な仕組みや意匠にも表れています。乃村工藝社は初期の段階から清水建設㈱と共同でプランニングを進め、 劇場のデザイン・演出装置のプランニング、設計施工までの業務を役割を担いました。 【当社担当者】 アカウントマネージャー:佐藤 充宏 アカウントディレクター:熊谷 健 クリエイティブディレクター:高橋 文朋 デザイナー:山田 健太郎 テクニカルディレクター:鈴木健司 プロダクトディレクター:近藤 正昭 / 竹間 久敦
全国植樹祭は、豊かな国土の基盤である森林・緑に対する国民的理解を深めるため、毎年春季に天皇皇后両陛下ご臨席のもと、国土緑化推進機構と開催地都道府県の共催により行う国土緑化運動の中心的な行事です。 基本計画を2013年に受注。その後2014年に実施計画、2015年に本番を実施しました。 会場整備、式典演出、運営サポートを計画から実施までトータルに行っています。 ◎当社プロジェクトメンバー ㈱乃村工藝社 【営業】井上日出生、高井照子 【プランニング】井上日出生、高井照子 【デザイン/設計】井上日出生、井上禎人、高井照子 【サイン・グラフィック】高井照子 【施工】金光利英 【演出】井上日出生、 【運営】井上日出生、高井照子
当施設は、若狭地方の歴史や民俗に関する資料の展示を行っている博物館です。 2014年7月に、常設展示がリニューアルされました、 個別ケースや、ジオラマ、映像などを随所に配置し、若狭地方を初めて訪れる方でも歴史文化を理解しやすい施設となっております。 当社は、基本設計、実施設計、展示工事のお手伝いをさせていただきました。
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