概要
日本で本格的なブレンデッドウイスキーをつくりたいという夢があった竹鶴政孝(ニッカウヰスキー創業者)は、ブレンド用のグレーンウイスキー製造のため、1963年に「カフェスチル(カフェ式連続式蒸溜機)」をスコットランドから導入しました。長年にわたり宮城峡蒸溜所で稼働してきたカフェスチルが、2025年、世界初となる日本製カフェスチルへの入れ替えによりその役目を終え、このたびその一部がエントランスホールに移設、展示されることになりました。
課題・要望
ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所では、「ポットスチル(単式蒸留器)」によるモルトウイスキーづくりに加え、世界的にも稀少な「カフェスチル」を使用した伝統的なグレーンウイスキーづくりを行っています。
見学の起点となるエントランスホールでは、これまでのポットスチルの実物展示に加え、カフェスチルの実物展示も行い、2つの蒸溜器(機)を象徴的に紹介することが求められました。
解決策
この蒸溜所で稼働してきた実際の「カフェスチル」は、ビル数階分に相当する大規模かつ重量のある構造物です。本展示では、カフェスチルを構成する節の一部を選んでカットし、軽量化を図ることで、展示を実現しました。
カットにより内部構造が見えるようにし、ライトアップと組み合わせることで、象徴性のある存在感を演出しています。また、背景壁面には新たに導入された日本製カフェスチルの実物大写真を配置し、臨場感を高めました。
さらに、2基の蒸溜器(機)をつなぐ壁面には、清流に恵まれた緑豊かな宮城峡の風景写真を配置しました。これにより、蒸溜器(機)と宮城峡蒸溜所の豊かな自然が一体となった象徴的なエントランス空間を演出しています。
プロジェクトメンバー
基本情報
- オープン
2025
- 所在地
宮城県
- クライアント
ニッカウヰスキー株式会社様
- ソリューション
デザイン・設計、環境演出装置設計・制作、制作・展示施工
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