概要
北海道虻田郡の「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」ゲレンデ山麓に位置する「マウンテンセンター」の改修を実施しました。
本施設は、1階が売店・チケットカウンター、2階はレストランの2フロア構成となっており、今回の改修において、1階の売場面積は1.6倍に拡張、2階レストランは「sanshoku」と名を改め、空間演出と共に全面リニューアルする形となりました。
グラン・ヒラフに降り立つゲストをコースに送り出す場所として、また、コースから帰ってくるゲストを出迎える場所としての役目を持つ施設であると解釈し、デザインしました。おおらかに包み込む北海道の自然を、「ヒラフブルー」が象徴する新たにバリューアップされたクールなブランドアイデンティティに溶け込ませ、その要素をリゾート施設ならではの一期一会で賑やかな空間にちりばめることで、ここにしかない、クールでいて、どこか温かみを感じる体験を生む空間づくりを目指しました。
課題・要望
お客さまの課題として、主に下記3点がありました。
①世界に誇るニセコにふさわしい、マウンテンリゾートを感じることができる施設としたい
②グラン・ヒラフの玄関口として、来訪者の好奇心を駆り立てる空間を実現したい
③地域性を感じることができる工夫を施したい
解決策
ニセコらしい木や石の柔らかい風合いを空間に取り込むことはもちろん、さらにブランドカラーであるクールな「ヒラフブルー」とのコントラストを美しく見せることをデザインのポイントとしました。それがこの空間の唯一無二性を生むと考え、訪れた人々にどのような景色が見えるかを想像しながら、バランスを取って慎重に進めました。
また、スキーブーツやマウンテンブーツで歩き回ることを想定し、耐久性や機能性を考慮しつつ、時間帯によって異なる使い方や飲食スタイルが選べる施設となっています。
好奇心を刺激し、楽しめるような場所となるよう、それに見合う照明計画、家具の配置や形状、素材を選定しました。ところどころ目に留まるように配置した照明やサインのディティール、床のカーペットのパターンは、マウンテンリゾートのアイデンティティをどことなく感じられるようにデザインしたオリジナルです。
お客さまの声
リノベーションを通じて、施設全体が明るく快適な空間に生まれ変わりました。レストランの窓からは羊蹄山をはじめとしたニセコの豊かな自然を望むことができ、来場されるお客さまからも大変好評です。またスキー板の照明がきっかけとなり、お客さま同士やスタッフとの自然なコミュニケーションが生まれ、空間のアクセントとしてもとても良い効果をもたらしています。
プロジェクトメンバー
基本情報
- オープン
2025
- 所在地
北海道
- クライアント
東急不動産 株式会社様
- ソリューション
デザイン・設計、サイン・グラフィックデザイン、什器制作、制作・内装施工
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