伊賀文化産業城落成記念 全国産業博覧会
非常時の時局打開は農村の振興、国産の奨励にあると、三層の天守閣が建てられていた白鳳城跡に、絢爛たる桃山建築にのっとって、純日本式美術と武士道を鼓吹する伊賀文化産業城が竣工した。これを記念しての博覧会で、一層を産業館とし、二層を文化歴史館、三層を地方史学館として、産業文化に貢献するのが目的であった。真紅の旗をたてた白亜の正門を入ると、真っ先に国防館が建ち、なかには陸軍省出品の空中聴音機、30ミリ探照灯、高射機関銃などの防空兵器を展示。満州館は、大連埠頭から全満州、全朝鮮の全貌を電動点滅装置した大模型を展示。始政記念博覧会開催中にもかかわらず参加した台湾館や、朝鮮館などの殖民地からも出展があった。場内には産業本館、農林機械館、観光館、上野館、歴史館、国産振興館、美術館などの建物がならんだ。入場者数については無料入場者が14.869人と多く、正確な数字は示されていない。後援は商工省・陸軍省・海軍省・三重県、伊賀越仇討三百年祭挙行遺品大展観
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