国防と産業 日光の博覧会
春の岡崎公園には時局を反映して、軍事色を盛り込み日光を紹介するという博覧会が開かれた。会場には国防館、産業館、日光模型館、千人行列館、歴史館、発明館が建ち並んだ。国防館には明治天皇の聖徳を表し、飛躍する日本の歴史を10数点の壁画としたほか、西三河出身の戦死者の遺品、爆弾三勇士と国防の教材数100点を展示した。産業館は発展しつつある西三河地方の産業界を紹介。歴史館には家康公の業績を讃える10数点の大壁画を掲げた。メインの日光模型館には富山・高山の巨匠十二丁氏が11年をかけて作った日光東照宮10分の1の精密な大模型41点を披露した。また、千人行列館には京都一流の人形師が分担して、技を凝らして制作した東照宮渡御大祭の、1.200余人の大行列人形を展示した。娯楽としては満蒙事情を紹介する最新の映画演芸館もつくられ、岡崎公園は桜見物とともに大賑わいであった。
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