警察博覧会
この博覧会は警察全般を見せようとするもので、その機構と活動の状況をパノラマやジオラマをはじめ、実物や模型、作品、写真などを駆使して、出来る限りリアルな演出を加えた。会場構成は中央から右回りに実物展示とパノラマ、ジオラマの数々を見てまわる構成であった。鼠小僧、弁天小僧松前屋でのゆすり、石川五右衛門、八百屋お七の振袖火事など、歌舞伎の舞台そのままに「犯罪世相15場面」を表現したり、展示品を並べたりして、観客はそれぞれの各場面を見流し式で巡る型式で、展示のなかには残酷な窄衣、逃走、自殺予防の革手袋、体格に応じて背負わされる石などの責め道具や、ギロチンや貞操帯のほか拷問台などの展示もあり、非常時国民に犯罪防止、交通安全、防火風水の教化の実をあげ、警察官に感謝と慰労を与えようとした。会場出口には殉職警官の慰霊祭壇がつくられ、入場者は参拝祈願をして帰った。会期中、消防デーとか警察まつり、衛生週間映画などのイベントも行われた。警察の博覧会とはいえ、興味本位のかなりキワモノ的な要素が多く含まれていた。乃村工藝社実績・全会場(犯罪世相十五場などのパノラマ)単独施工(社歴&社史「70万時間の旅2」より)
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