観艦式記念神戸博覧会
昭和天皇が神戸港外で大観艦式を観閲されるのを記念するとともに、国防思想の普及と産業の振興を図ることを目的で開いた博覧会である。会場の湊川公園には中心施設として、呉鎮守府や陸海軍当局からの援助を得て、国防館が建てられた。館内は、国民に非常時意識を強調する12場面のパノラマがつくられた。内容は1阪神沖合の観艦式の状況2万古に輝く日本海海戦3軍神広瀬神社4軍港と要塞5航空隊の活動6我が海軍の威容7敵前上陸8商船護衛9潜水艦の行動10列強の空軍11港湾都市の防空12銃後の活躍の12場面で、ほか、軍部より貸し下げを受けて、新兵器や軍事参考品も展示した。この国防館をメインに博覧会そのものは、余り規模は大きくなく数館が建てられ、風景館では全国の各都市や各地の観光事業団体が、それぞれにパノラマ、ジオラマ、模型などで景勝地を紹介、観光日本を強調したほか、史蹟館では布引の滝、生田の森、鵯越えおよび一ノ谷合戦、蓮池付近における大楠公奮戦などをパノラマ式にして、郷土史蹟への認識を深めさせた。
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