姫新線全通記念乗り物大博覧会
岡山市はこの時期、姫新線開通を記念する博覧会は津山市でも開かれ、ここではテーマを乗りものに絞った内容で開かれた。会場のパビリオンは本館、参考館、特設館の3大別され、本館は天尊降臨の神代からラッシュアワーを描く現在まで、目にまぶしい幾多の乗りものの変遷を展示した。馬、牛、牛車、輿、駕籠、人力車、馬車鉄道、電車、橇、自動車、旅客機などなど交通機関の変遷を示した。2階正面に明治天皇愛用の馬上盃や、大正天皇が幼少期に愛玩された乗馬人形も特別出品された。高田屋嘉兵衛奉納の千石船、大井川の渡船用具、蓮台などを展示。立体パノラマでは豊臣、徳川時代の乗り物として、傘屋幸吉の人間飛行機から、第十師団の各国戦車や、軍用飛行機の現勢を示したジオラマ、航空本部の飛行機模型や各種戦闘機の写真などとともに、近代戦大パノラマをつくり、炸裂する砲弾のなか、兵士が進軍する状景を、音と光と動きを駆使して臨場感を出した。参考館には飛行機、タンク、飛行船、パラシュート、軍艦など軍用乗り物は、軍国日本の現勢を示して観客に愛国心を燃え立たさせた。鉄道、逓信両博物館からは陸、海、空に広がる現代文明の利器が出展された。特設館には大衆化された“足”として、内外各社より各種自動車が数10台展示さ、空の寵児・グライダーや無線で動く航空母艦“赤城”も展示された。また、市中では時代行列が行われ、高脚、一寸法師の竹馬、大久保彦左衛門たらいの登城など、お囃子つきの珍奇な姿で練り歩いた。乃村工藝社実績・全会場施工(社歴&社史「70万時間の旅2」より)
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