第3回大阪産業工芸博覧会
管理コード:915
開催日程:1937年06月05日(昭和12年)~1937年06月18日(昭和12年)
開催地:大阪府
会場:大阪市立美術館 大阪工業奨励館
主催:大阪府 大阪市 大阪商工会議所 大阪府工業懇話会 大阪府工芸協会
入場者:21,282人
産業工芸博覧会は第3回を重ね諸雑貨、機械器具、家庭用品その他あらゆる産業工芸品にまで改善進歩を促してきた。大阪は商工業の中で、最近は1カ年に工産品総額は、24億4、000万円にのぼり、そのうち輸出額は約3奧円に達した。それらの製品は価格の競争に追われ、概して意匠品質に注意がおろそかになっていたので、その反省もこめての開催であった。第1会場の市立美術館は昭和11年4月、経費140万円を投じて竣工。3階建ての近代日本式建築で、建坪約4.039平方メートルで南側1階全部1.338平方メートルを第1会場とした。第1部に美術工芸品、第2部に意匠図案を出品したが、近年、あまりふるわないのでこれらの奨励に努力して、陳列法も一新して観客に好評を受けた。第3部の産業工芸品は、調和美を強調した陳列法にした。第4部は装身用具、第5部は商工省貿易局の出品であった。第2会場の工業奨励館は1.302平方メートルと狭かったが、正面に百貨店商業組合出品のモデル人形を置き、包装図案や工芸品の立体図案などを陳列。また、造幣局より勲章や記念碑の原型とその完成品が出品された。会期中、諸種の講演会を開き工業美化思想の普及に貢献した。
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