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ニューヨーク万国博覧会

ニューヨーク万国博覧会

管理コード:884
開催日程:1939年04月30日(昭和14年)~1940年10月27日(昭和15年)
開催地:海外
会場:フラッシングメドウ公園
主催:
入場者:30,645,000人

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【資料件数:8件】

初代大統領ジョージ・ワシントンの就任150周年を記念して、ブラッシング・メド公園で4500万人を集めて開催された。テーマの「明日の世界」にふさわしく、500年後に開封される「タイムカプセル」が埋蔵され、「トライトロン1と名付けられた高さ約220メートルの三角形「オベリスク」と、「ペリスフェア」と名付けられた直径約55メートルの球体が、シンボルとして会場正面に聳え、柱と円との建築構造の原理が示され、来るべき新時代を象徴していた。イギリス、フランスがドイツに宣戦布告して第二次大戦がはじまったが、大西洋を隔てたアメリカはまだ平和で、参加国も64カ国と多かった。出展する各館の建築様式は全く自由で、大きさも色も制限されなかったので、シンボリックな建物が多数並んだ。大規模な企業館が現出したのもこの博発会の特徴であった。RCAはラジオ用の真空管の形のパビリオン、USスチールはステンレス製の大ドーム、ウェスチングハウス館は逆円錐形で、ここにはタイムカプセルが埋設されてあった。巨大なパラシュート塔でスリルを味わうこともできた。アトムの泉と名付けられた噴水、人工雪のスキー場、100人の少女による水中レビュー、みんなアメリカ的な楽しさの演出であった。各国政府館もソ連館は円形劇場風、ポーランド館は外装を金色の市松風にした直方体の高塔、イタリア館は伝統的と近代的とを組み合わせた建物で、高さ50メートルの高塔からの階段式の滝が流れ落とされた。日本館は1937年のパリ万国博覧会でみせた近代建築様式から一転して、従来的な日本の伝統建築のイメージの日本館スタイルに逆戻りした。周囲に緑をめぐらしたなかに、朱塗りと金色の華やかな飾りで彩られた、簡素ながら荘厳雄大な神社建築を建てた。軍事国家として体制づくりをしつつあった当時の日本の空気が、復古調に満ちた形となって表現されたのである。、1・2号館は前川国男の設計で、3号館だけは協会設計事務所で設計した。このときの「国際館・カヴァド・スペース日本部」は、山崎巌の展示デザインによるものであった。広大な会場に見事な構成で展開したこの万国博覧会は、戦前、最大規模となり、会期も史上最長にわたるなど話題も多かった。●「ナイロン、ステンレス、プラスチックの特設館、テープレコーダーの公開実験、タイムカプセル」、「会場内を当時世界最大の蒸気機関車6100型が時速9656キロメートルで運転される。」、(会期)1939年4月30日から10月31日、及び1940年5月11日から10月27日まで

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