世界の黎明・大亜細亜博覧会
事変勃発2周年を機に新東亜秩序建設を呼びかける国策の一環ですが、乃村泰資はこの意図を重厚なパノラマ構成に充分反映させながらも、下町の娯楽として既に定着していた感のある国技館納涼大会の見世物としてのダイナミズムをどこまでも貫いた構成を見せています。「大亜細亜大陸の人文、地文の設計図にトルコ・西蔵・支那・印度・日本などの著名な風景の壁画が展開するかと思うと、古今亜細亜九大戦役の戦争絵巻ジオラマ、さては3階廻り廊下に独特の大パノラマ陣が過般の外蒙ノモンハン草原に綴った大空中戦闘をくりひろげ、つぎにスワトウ夜襲の無血上陸、天津租界封鎖など、時局下の緊迫をあますところなく再現する。進みゆく会場に舞台は一転して思わずハッとさせる慮山山頂に出る。(中略)高さ50尺の寒さを覚ゆる飛瀑、山上湖水、大噴水に涼味を満喫し、路は再度暗転して山荘地下防空壕に入る(7月4日付読売新聞)、乃村工藝社実績(社史「70万時間の旅2」より)
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