大東亜建設博覧会
前年の日支事変聖戦博覧会のあとをうけて、阪急西宮球場で開催された。正面入り口には大場鎮の表忠塔が建てられ、その下に陸軍省出品の戦車がならべられ、興亜大通りの広場には大砲類が並び、シンボルの東亜民族協和搭が建ち、球場のなかは武漢三鎮攻略の大パノラマで、漢口攻撃の戦場場面を再現。スタンドの本館内には聖戦館、蒙彊館、満州館、北支館、中支館、青島館、朝鮮館などと、各室は各地の文物や戦死者の遺品類が展示された。また、球場周辺約50.000平方メートルの外園では、戦利品のフランス製の戦車や、撃墜された戦闘機、旅客機などと、銃刀などの兵器機具や魚雷、機雷も展示された。スタンド裏側には戦勝館と満州館がつくられた。外園の呼び物は「新東亜めぐり」で、山海関、八達嶺、撫順の露天堀など約20場面のパノラマがつくられ、タイトルの大東亜建設搭がそびえていた。余興としては珍しい蒙古踊りや、蒙古相撲などが実演された。この時期になると産業博覧会が姿を消し、戦時一色の軍事啓蒙の博覧会へと移行していった。乃村工藝社実績(社史「70万時間の旅2」より)
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