航空博覧会(航空日本大展観)

管理コード:859
開催日程:1940年09月28日(昭和15年)~1940年11月15日(昭和15年)
開催地:奈良県
会場:あやめ池遊園 生駒山上
主催:大阪朝日新聞社 大日本飛行協会 大阪電気軌道
入場者:2,500,000人
この博覧会は、紀元2.600年記念・航空創始30年記念として、大日本飛行協会の行事として開かれたもので、正式名称は「航空日本大展観」であって、ひとつの軍事啓蒙博覧会であった。園内の航空広場には陸軍と海軍の戦闘機や、偵察機など20数機展示された。園の中央部にある池に架かる約50メートルの木橋を包み込み巨大な戦艦出雲を造り上げ、これに搭載している4基の砲門が花火仕掛けの火を噴き、カタパルトから発射の模型の戦闘機が飛び立ち、海戦の状況を体感させた。戦艦出雲の内部は海軍館となっていてジオラマや図表として展示した。この戦艦を中心に陸地の松林に独仏国境のジークフリート線を想定して、上陸作戦や航空戦の模擬戦闘を再現した。造りものの戦車や飛行機とはいえ、花火や音響を交えた実戦さながらの大戦場バノラマは大好評で、緊迫する時局を背景に、当時、多くの軍事博覧会が開かれたが、この博覧会は250万人の観客を集め、紀元2.600年にふさわしい一大絵巻を繰り広げた。
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