高田市興亜国防大博覧会
戦局緊迫の度を加える時期であり、開催には賛否両論があったが、大東亜共栄圏確立の認識が重要視され、高度国防国家完遂こそ肝要ということで開催した。会場は天下の名城高田城跡の旧騎兵隊跡と覆馬場周辺で、第1会場の正門は支那の城壁を模し、中央に楼閣を築いた壮大な型式であった。聖戦パノラマ館はこの博覧会のメイン展示であったが、これはこの正門の内部につくられ、上海戦の導火線となつた大山大尉最後の場面とし、次いで郷土部隊が奮戦した大別山攻略があり、続いて上海新木橋の場面、そして徐州の大会戦の4場面であった。場内には陸軍館、防空館、防諜館、日赤館が会場西側一文字に延びる。武勲館、逓信館、拓務館、建国記念館、郷土資源館などが建ち並んだ。第2会場も正門を第1会場と同じく支那式楼門にして、海軍館やここにも郷土資源館がつくられ、世界大戦パノラマ館が人気であった。新潟県のなかでの高田市では博覧会開催は初めてで、物資節約で資材不足の折りでもあり、釘の配給、廃材の利用という苦労連続の会場づくりであつた。
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