大東亜戦争博覧会(南京玄武湖博)

管理コード:834
開催日程:1942年11月01日(昭和17年)~1942年11月30日(昭和17年)
開催地:支那(戦前)
会場:南京・玄武洞翠州
主催:大東亜戦争博覧会委員会
入場者:600,000人
南方戦線での日本軍進攻を誇示するために開かれた博覧会。支那派遣司令部が皇軍将兵と居留民の志気を鼓舞し、あわせて中国民衆にも、日本軍の戦果を正しく認識させようと、総工費35万円を計上して計画したもので、会場にはバレンバン戦線で降下した落下傘部隊の活躍を示すパノラマや、戦艦「陸奥」の4分の1の立体造形などがつくられた。また、南京郊外の中山陵の巨大なオープンバノラマを正面入口付近につくり、その背景に日本と中国と満州3人の娘が仲良く参拝する場面を構成した。この出来ばえが圧巻で、日本側の宣伝活動になかなか同調しなかった中国人たちも、口々に感嘆の声をあげ、当時南京の人口に必適する60万人が入場した。乃村工藝社実績・全会場施工(社歴より)、総工費予算35万円を計上して、中国大陸占領地域での民心の安定鎮撫策の一環として支那派遣軍総司令部が企図したもので、(中略)起工式が9月18日、施工期間わずかに40日あまりの突貫工事でした。当時現地入りをしていた乃村工藝社のスタッフは、制作総指揮をはじめ画師40名、大工職20名などのほか造形・塗装・表具・電気の各職方を含む総勢100名余りの陣容でした。会場正門近くに組まれた壮麗な中山陵大パノラマ、「大東亜共栄館」と名付けた特設館、野戦、空中戦、海戦などがひとつに連続する巨大なオープンパノラマ、湖水に浮ぶ戦艦陸奥の四分の一大模型、南方戦線から輸送された戦利品や兵器の展示などが主な内容です。(社史「70万時間の旅2」より)
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