講和記念新日本産業全国農機具大博覧会(四日市フェア)
伊勢湾に臨み近代的工業都市として躍進途上にある四日市市は、近く特定重要港湾の指定になるのを待っており、またこの地域は早くから工業化し、特に臨海地帯の近代科学工業の発展は目覚ましい。博覧会はこの工業港四日市を舞台に、サンフランシスコ講和会議を記念して開かれた。会場敷地9万9.000平方メートルには、講和会議会場の模型や写真と、パノラマやジオラマで表現した講和記念館をはじめ、この博覧会のメインである農機具振興館などが建ち並んだ。農機具新興館は全国から新鋭の農機具を集め、展示、実演を行なった。機械化農場はデンマークに勝る農場で、トラクターやモーターカルチなどを自由に運転することが出来た。ほか、種苗館、大型車両館、小型車両館、農村経営と楽しい農村生活の道しるべとなる農業参考館、大小家畜を沢山放つ家畜パラダイスなどと、農業技術相談所、産業ホール、三重館、府県館、観光館、新聞とラジオホールなどもつくられ、四日市のパノラマには人だかりが絶えなかった。娯楽設備としてはサーカス、子供の国などもあったが、野外ステージに芸能界一流どころを集めてのアトラクションは、特に人気があった。乃村工藝社実績「講和記念館」「新聞ラヂオホール」(社歴&社史「70万時間の旅3」より)
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