富山産業大博覧会
戦災によつて全市が灰燼に帰した富山県が、その復興振興を記念し、電源県としての電力を基礎とする産業と文化の発展の実情を紹介する趣旨で、予算3億5,000万円を投じた地方博としては大規模な企画であった。城址公園約66,000平方メートルの会場に50余の展示館を建てるとともに、将来の郷土博物館として富山城を再建し、近代都市への復興ぶりを示した。会場の第1館はダムの形につくられ、「電源の富山」には”工業の富山館””生活と電氣館””農業と富山館”と、富山のテーマである3つの館をつくった。また、”国土と産業”のほか8館は新庁舎内に設けられた。新庁舎内の各階に通商の泉館、保健と体育館、電氣と化学館、通信と電氣館、観光の日本館、仏のみ光館などを配置し、皇室写真展示室もつくられた。また、郷土の歩み館は単独館として建てられ、富山城と越中古代人の原始生活、佐伯有頼の立山開山などをジオラマで展開した。乃村工藝社実績「くすりの富山」の展示館2階の円形会場で世界各国の文化・産業・国情などを紹介する「世界の文化」を施工(社歴&社史「70万時間の旅3」より)
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