NOMURA

博覧会資料COLLECTION

モントリオール万国博覧会

モントリオール万国博覧会

管理コード:618
開催日程:1967年04月28日(昭和42年)~1967年10月29日(昭和42年)
開催地:海外
会場:セントヘレナ島 ノートルダム島など
主催:
入場者:50,306,648人

この博覧会に関連する資料を見る
【資料件数:50件】

海外62カ国の参加を得て、戦後2番目の第一種一般博としてカナダ・モントリオールのセントヘレナ島、ノートルダム島、シチ・ド・アープ島、併せて317万平方メートルの会場で開催された。カナダ建国100祭記念行事の一つとして、テーマを「人間とその世界」を、世界に「統一カナダ」を強くアピールしようとした。そしてこのメイン・テーマをもとに、各パビリオンにそれぞれのサプ・テーマを付し、非常に次元の高い博覧会の構成となった。会場は計画の基本方針は、過去の万国博覧会のように、主催国の展示と参加国の展示でゾーンを分けることをやめ、各地域の周辺に博覧会の展示展開に重要な展示を配置し、主要な展示館が一部にかたよることを極力避け、展示館中心主義をとった。また、テーマに沿ってつくられた実験住宅「アビタ67」は、博覧会のモニュメントとして建てられた。設計はイスラエル移民のサヘディという、まだ20歳代の若い建築家で、箱形のコンクリート製の住宅を、158個を不規則に積み重ねた、都市問題解決のための、新しい集団住宅への提案であった。カナダ政府館は高さ33メートルの逆ピラミット型の建物で、変わった形の舞台と傾斜式回転椅子をもつ劇場や、水上に建てられた総ガラス張りのケベック館も建てられた。展示館で最も注目されたのは西ドイツ館とアメリカ館。フライ・オットーの設計した西ドイツ館は、40メートルの8本のマストで支えられたテント構造。バックミンスター・フラ設計のアメリカ館は、直径70メートルに達するプラスチック張りの球体で、フラ・ドームとして知られた。また、そのアメリカ館とソ連館が、セント・ローレンス川をはさんで向い合い、両展示館を結んで「コスモス・ウォーク」と名付けられた橋が架けられた。二つの大国を結びつけたカナダ人の巧みな演出であった。目木は、統一テーマとして「躍進する日本、第一部「環境と調和」、第二部「伝統と調和」、第三部「科学との調和」で、日本館は、セントローレンス川とモントリオール市のダウンタウンを背景とした絶好の位置にあった。設計は芦原義信で校倉造りという伝統的建築様式に、近代的テクニックを取り入れた素晴らしいデザインであった。4棟の高床式建築に庭園を記した日本館は、セント・ローレンス,11の川辺の景観にマッチして好評であった。展示においては見本市の延長のような内容で、商魂が見え過ぎて批判を浴びた。この博覧会は、ブリュッセル万国博覧会以来9年ぶりに本格的な大博覧会となり、入場者も当初予想の3500万人を遙かに上回る5030万6648人と、大成功であった。「112個の大型スクリーンを、内容で使い分けたマルチプル映像」 乃村工藝社実績「日本館」(社史「ディスプレイ100年の旅」より)

検索結果一覧へ戻る

博覧会検索

博覧会資料検索

資料の閲覧・貸し出しを受け付けています。(事前予約制/平日のみ)
貸し出し依頼は、博物館等の公共機関のみに限ってお受けしています。
閲覧・貸し出しをご希望の場合は事前に以下まで連絡をお願いします。

株式会社乃村工藝社 情報資料室
TEL 06-6649-3331 FAX 06-6649-3335
<資料閲覧場所>
大阪市浪速区難波中2丁目10番70号 パークスタワー19階
株式会社乃村工藝社 大阪事業所

博覧会資料に関するお問い合わせ

公開している資料の年代は明治から平成に至る広範なものです。博覧会の主催団体の解散もあり著作権の確認が行えないものが大多数です。著作権の所有に関してご一報いただければ幸いです。

博覧会・博覧会資料検索に戻る