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スポーケン国際環境博覧会

スポーケン国際環境博覧会

管理コード:589
開催日程:1974年05月04日(昭和49年)~1974年11月02日(昭和49年)
開催地:海外
会場:ワシントン・スポーケン市
主催:
入場者:5,187,826人

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【資料件数:22件】

スポーケン市誕生100年とアメリカ建国200年記念の公式行事の一環として開催した。スポーケン市は人口約20万人。シアトル市に次ぐワシントン州第二の都市といわれるが、ニューヨークやシカゴのような超高層ビル群の街と違って、北アメリカの澄み切った空気と、豊かなスポーケン川の流れる、静かなゆったりとした都市である。このスポーケン川の中州と周囲40平方万メートルが会場に当てられた。人間尊重と自然環境を大切にすることが緊急課題となり、生産第一主義と都市の過密を是正して新しい環境をつくろうとする、いわゆる環境開発を狙ったものである。スポーケンは工場廃水やゴミ、下水道の汚染など環境は悪かったが、これを機に自然の再開発を実行し、涸れきったスポーケン川に急流を蘇らせようとしたのである。テーマを「汚染なき進歩」とし、会場計画は「ヒューマン・スケール」という一日あたり最高人場者4万人、一人あたり滞留時間7時間とした。地元アメリカ館をはじめカナダ、日本、フイリッピン、オーストラリア、ドイツ、ソ連など参加10カ国。会場で先ず目を惹くのはアメリカ館で、館は三次曲線をもったテント構造とメロシステムの幾何模様の建物によって構成。館に入るとまず映画館で、世界最大のスクリーンによる環境問題の映画を上映。中心の広場には粗大ゴミの山(テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの廃品)を築き、その上部に巨大なハエの模型を大井から吊して人目を惹いた。目本館は会場西側正面入り口にあり、600平方メートルのこじんまりとしたパビリオン。日本から運んだ土でつくった日本庭園で構成され、展示はアメリカ館と同様に、水、空気の汚染など公害のひどさを訴え、過密人口の実体をパネルなどで伝え、日本列島の模型につづいて、開催地アメリカとの比較などによって日本を紹介した。パビリオンは、このほか、オーストラリア、カナダ、西ドイツ、ソ連など11カ国と、さらに民間からフォード、GM、MGEなども参加した。この博覧会には5187826人の入場者があり、スポーケンに清らかな水と緑を取り戻し、人類共通の課題に対し、ひとつの答えを示した博覧会であった。●「70ミリフィルムを横に流すアイマックス・フィルム、GMの電気ケーブル・カプセル、1時間当たり100人を運搬したスカイフロート、など」

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