みんなのくじら博
この年は国連の児童権利宣言20周年を迎えたのを記念して「国際児童年」と決められた。これを記念して全国各地でいろんなイベントが行われた。これもそのうちのひとつである。地球の動物の中で一番大きいくじらを泳がせ、くじらの生態を観察し、くじらと人間とのかかわり合いを、目で見る社会科の勉強に役立てようと企画した。芝生と池を配した130万平方メートルのゆったりした会場で、くじらとイルカのファンタジックな、のびのびとしたムードのなかで見せた。生きたコビレゴンドウクジラ2頭を和歌山県太地町から運び、縦25メートル、横10メートル、深さ4メートルの特設プールに放ち、大好物のイカを餌として与える。生きたくじらを見たことのないチビッ子たちは大喜びであった。同くじら池では時間を区切ってイルカショーもあり、ハイジャンプ、輪くぐり、ひねりジャンプ、立ち泳ぎなどの妙技を披露した。また、くじらのすべてを集めた「くじら博物館」では、琉球大のくじら博士の指導でつくられた実物大のシロナガスクジラの模型が展示され、江戸時代から行われていた捕鯨の歴史や漁具、近代捕鯨の資料も展示された。園内には宙返りコースターが日本初公開され、時速85キロのスピードで20メートルの円を宙返りした。
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