国際エネルギー博覧会
管理コード:528
開催日程:1982年05月01日(昭和57年)~1982年10月31日(昭和57年)
開催地:海外
会場:テネシー州・ノックスビル(アメリカ)
主催:
入場者:11,127,786人
エネルギーとエネルギー資源の自然分野での効果的利用について理解を深め、芸術分野での創造的エネルギーの評価を高める目的で開かれた特別博。東西に長く延びた形のテネシー州、ノックスビル市はその最も東寄りにある。首都ワシントンからおよそ600キロ。遠くアパラチア山脈を望み、市内にはテネシー川がゆったりと流れる。人口約18万人、まだ煉瓦造りの住宅が多く残っている落ち着いた南部の小都市。会場面積は約28ヘクタール。南北1・8キロ、東西500メートルの細長い会場に、40の余りの大小のパビリオンが立ち並ぶ。テーマを「エネルギーは世界の原動力」とし、エネルギーの基調をなすものは、太陽をはじめとする自然エネルギーへの讃歌であると、高さ80メートルの「太陽球」というシンボルタワーが建てられた。海外からはカナダ、中国、日本、イギリスなど22カ国が参加し、アメリカからはフォード社、デュポン社など民間企業30社余りが出展した。参加カ国が代替エネルギー開発を印象づける展示の中で、78年ぶりに参加し中国が太陽オーブンを並べ、メタンガスの利用を大々的にPRしたが、万里の長城の石や西安の帝王の墳墓からの出土品などの展示で人気があった。韓国館も何百年前という壷を展示し、オリエンタルムードを醸し出す伝統舞踊を上演して人気があった。日本館ではドーム式の座席移動映画館や、絵や宇をかくロボットで人気館の一つであった。アメリカは巨大なスクリーンの映画と会話ロボット。メキシコは21面スクリーンの立体映像とロボットと、映像とロボットの競演であった。しかし、エネルギー博とは名ばかりで、現地では「ワールド・フェア」と呼ばれ、代替エネルギー開発の実状紹介など、地味な展示館の前は、観客が素通りで、映画、ロボット、音楽などのショー的なものに殺到した。子供連れや老人グループも多い観客もピクニック気分がいっぱい、各国とも展示物は、最先端のエネルギー技術よりも、それぞれのお国ぶりの紹介が中心。入場者も1112万7786人も集め盛況裡に終わった。●「太陽電池を屋根にとりつけた公衆電話ボックス、太陽エネルギー利用の人力飛行機、世界最大の21・95センチメートル風力タービン模型、ジーメンスの第一号ディーゼル発電機、毛筆に墨をつけて文字を書くペインティング・ロボット」。乃村工藝社実績「日本館」(社史「ディスプレイ100年の旅」より)
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