豊のくに中津大博覧会
管理コード:457
開催日程:1986年03月21日(昭和61年)~1986年05月11日(昭和61年)
開催地:大分県
会場:中津市田尻都市流通センター福沢諭吉旧邸
主催:86豊のくにテクノピア実行委員会 福沢諭吉顕彰会
入場者:406,814人
中津市は大分県と福岡県の県境にある人口6万人の小都市で、民主主義の先覚者で慶応義塾の創立者でもある福沢諭吉の生誕地。しかし、有力な地場産業もなく、市の経済は停滞気味であった。そこに昭和56年、福沢諭吉の肖像が1万円札に登場することに決まり、俄然、時ならぬ諭吉ブームが起こった。そんななか、諭吉顕彰会の記念事業の一環として、博覧会開催が構想されたのである。動き出したのは60年になってからで、実施計画も遅れ、市民のコンセンサスも得られないまま、見切り発車をしたのである。会場には諭吉の人形や映像で紹介するテーマ館、月着陸船・月の石・スペースシャトルなど、アメリカNASAの仕組みが分かる宇宙科学館、電化社会と生活をパノラマ的に展開する電力館、松下電器・富士通・など電氣業界が出展する生活科学館、トヨタ・日産などの展示による自動車館、一村一品館、などのパビリオンが建ち並んだほか、中津城400年を記念して、江戸時代の城下町が再現された。博覧会は根回しの不足、計画や運営のリーダー不在などで、入場者も目標の80万人が、40万6.814人となり、1億6000万円の赤字を出し地方博に警鐘をならした。
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