バンクーバー世界交通博覧会
管理コード:448
開催日程:1986年05月02日(昭和61年)~1986年10月13日(昭和61年)
開催地:海外
会場:バンクーバー
主催:カナダ政府・ブリティッシュ・コロンビア州政府・バンクーバー市
入場者:22,111,578人
カナダ・バンクーバーの市制100周年とカナダ大陸横断鉄道完成100周年を記念して開催した。テーマは「交通と通信 人類の発展と未来」である。「トランスポーテーション(交通)とコミュニケーション(通信)」現代社会に欠くことのできない2つのテーマが、雄大な自然を誇る西部カナダの玄関ロバンクーパーを舞台に開かれたのである。近未来都市になくてはならない新交通システムと、情報伝達のための新しいコミュニケーションシステムがどうあるべきかを目的に、海外23カ国、国際機関2、カナダ各州9、アメリカ各州3、企業33、地元関係協会3が参加した、バンクーバーのフォルス・クリークをメイン会場に、17階建てのドーム型のエキスポセンターが建てられ、500名収容の世界最大の「オムニマックス劇場」で、魚眼レンズ(180度)を使用した、映像フイルムとしては最大の70ミリフイルム(2・775ミリ)で普通サイズの2・5倍もあった。それが半球ドームの天井いっぱいに迫力ある立体感を出す。もう一つはバラードの入り江に突出した形の第二会場で、縦336メートル、横101メートルの埠頭そのものが巨大な複合ビルとなついる。そこに主催国カナダの巨大な帆船のようなパビリオン、カナダ・プレイスが建てられた。その船首の部分には「アイマックス劇場」があり、迫力ある映像が上映された。東西に細長い会場は海岸線に沿って、52ヘクタールもの広大な敷地で、各ゾーンがパープル、レッド、ブルー、ピンク、グリーン、イエローの6色に分けられ、ゾーンごとにプラザを設け、それを囲むようにパビリオンが配置され、観客の便を考えたレイアウトとなっていた。従来の'パビリオン中心の構成からフラザ方式をとった。そのプラザごとにハイウェイ86、ランドプラザ、エアプラザ、マリンプラザと展開される演出が会場全体にコミュニケーションの輪を広げて、今後の博覧会のあり方にひとつの示唆を与えるものであった。特別博のため日本館は主催国の建てたパビリオンに出展、外壁に安藤広重の「東海道五十三次」や葛飾北斎の「富嶽二十六景」の浮世絵が描かれ、昔の日本の旅の姿を表わし、展示は館の約半分を占めた「日本の交通シーン」の大模型ランドで、なかでもそのなかの海上空港である「関酉国際空港」が人気を集めた。また、HSSTリニアモーターカーの未来交通システムの走行は特に注目を浴びた。入場者2200万人を越え、交通と通信の未来を展望するとともに、文化や芸術も大きく扱われた。それらを通して世界の人々に「心のコミュニケーション」を与えた。
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