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ハノーバー国際博覧会

ハノーバー国際博覧会

管理コード:408
開催日程:2000年06月01日(平成12年)~2000年10月31日(平成12年)
開催地:海外
会場:ハノーバー市(ドイツ)
主催:
入場者:18,000,000人

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【資料件数:40件】

20世紀最後の万国博覧会。テーマは「人類・自然・技術」で、これまでの産業博型から一転して、環境保護を重点にした内容であった。東西統一から10年が経過、ベルリンへ首都を移転したドイツで、第一種一般博覧会として開かれた。ハノーバー市はニューダーサクセン州の州都で、周辺勤労人口110万人以上。欧州有数の交通の要地であり、ヨーロッパ最大の国際見本市の開催地としても有名。そのメッセ会場90ヘクタールに、新会場76ヘクタールを加えた。ここに約200カ国・国際機関が参加。日本やオランダ、インドなど58の国と機関がパビリオンを建てた。主催国ドイツのパビリオンは、天然素材が使われた内部の様子が外からわかるのが特徴。日本館は若手の建築家・坂茂が設計。再生紙とファクスのロール紙様の紙管を柱にしたペーパードームで、博覧会史上初の試みで、世界最大規模のもの。広さ3600平方メートル。テーマは「ランタンカーほたる」で、館内中央に森林をイメージした「テラドーム」を設け、C02(二酸化炭素)とあるカラフルなボタンのついた円形テーブルで、モグラたたきゲームよろしく点滅ボタンを押してC02をなくし、モニター映像が「火」から「緑」に変わったら環境破壊をくい止め、幸せになるというコンセプトである。外観のユニークさと楽しいゲームが人気を集めている。このパビリオンは、すべてが再生紙で作られ注目を集めており、終了後はリサイクルできるよう配慮されている。しかし、「環境」というテーマが博覧会という型式に似合わないのか、展示表現が難しいのか、テーマ館をはじめ各国は、その国の自然環境を写し出した映像に頼りすぎであった。また、会場イベントとしてジャパンデーには「日本の響きと躍動」をテーマに掲げ、和太鼓と津軽三味線、尺八、ドラムによるライブを競演したほか、女性舞踏グループによるパフォーマンスも展開した。日本館をはじめ、木の壁と金具だけのスイス館、再生可能のコルクを使ったスペイン館、白、樺林をそっくり収容する形で建てられたフィンランド館など、環境保護重視を訴える博覧会の姿が浮かび上がる。アメリカが参加しなかったが、そのほかの国々も環境問題に真剣に取り組んでいるものの技術礼賛型が多く、「環境と開発の折り合い」を描く表現カに乏しかった。また、会場はメッセ会場であるため、博覧会会場としての景観醸成には適していないという意見もあった。ドイツで初めての万国博であったが5ケ月間の入場者数は予想の4000万人の半分以下で、1800万人となり120億円の赤字を抱え閉幕、環境博のありようの難しさを窺わせた。乃村工藝社実績「日本館」(社内資料より)

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