輝く日本大博覧会
本会場は海に面した浜甲子園、正面には白色の高塔が並び、そこに主要館のひとつである国産館があり、昨年輸出総高26億円突破の躍進日本の産業品が場内に躍動する。もうひとつは汎太平洋館で、ここにはアメリカ、ソ連をはじめカナダ、フィリッピン、南支那などから出展があり、科学館には航空機の性能を調べる機器や光線の液化の実験が、魔法の国のように展開された。ほか、機械館、満州館、文化館、機械館、皇軍館が建ち並び、なかでも皇軍館は館内の海軍館と陸軍館の間につくられた900平方メートルの大パノラマは、陸海軍共同作戦の戦場場面で迫力があった。た。このほかスポーツ館や野外演奏場と企業館が整然と建ち、アメリカのグランドサーカスが来て、自動車が空中を3回転する宙返り飛行、時速70マイルの快速オートバイに、男女2人が乗って円球鉄篭のなかをに走り回る決死の乱舞、綱渡りは、高く張った細綱の上で、目隠しをして1人を肩の乗せ、前後左右にトンボを切る離れ業芸、ハワイ美人のフラフラダンスなど観客はハラハラ、ドキドキの連続であった。仮設の博覧会建築とはいえ、この会場は非常にスマートで、外国の博覧会のような雰囲気であった。
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