全国産業博覧会
この年、博覧会を開くには余り景気はよくないうえに、大阪、京都、東京や各地に博覧会や共進会が乱立し、開催が不安視されたが姫路市の商工業界は、産業都市として重要さを増しつつあった。このとき開催の機運は高まり、関係者の懸命の努力によって1道3府42県からの出品や、経済界の協賛も得るとともに、朝鮮、台湾、南洋、樺太などからも参加をみることができた。会場は天下の名城、白鷺城下、南練兵場53.700平方メートル。建物は欧米の表現派の建築様式で会場づくりをした。そこに本館を東館、中央館、西館に分け、特設館は発明館、機械館、農林館、美術館・参考館など13館を建てた。なかでも演芸館の姫路踊りは観客の賞賛を博した。姫山山麓は桜花爛漫の好季で、白鷺城下の行楽観光と相俟って、会場は人波に溢れる盛観を呈した。
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