京都博覧会

管理コード：1585
開催日程：1871年10月10日（明治4年）～1871年11月11日（明治4年）
開催地：京都府
会場：西本願寺大書院
主催：京都博覧会社(三井八郎右衛門 小野善助 熊谷直孝)
入場者：11,455人

【資料件数：3件】

明治維新による東京遷都で、千余年の首都を誇った京都は火の消えたような都となつた。この沈滞ムードを一掃して、活性化を図かろうと、後に三井財閥となった三井家の当主、三井八郎右衛門(高福)と、有力な金融業者であった小野組の小野善助(包賢)、連綿とつづく旧家の大商人、熊谷直孝ら、京都の豪商3人が会主となって開催したのが京都博覧会で、これが日本最初の博覧会である。会場は西本願寺の大書院が当てられ、出品物は日本古来の武具、古書画、古陶器などが展示され、新機械器物はなく、骨董品会や物産会に近いもので、新時代の産業振興という点では程遠い内容であった。しかし、清国製品(主に神戸在住のフランス人の出品39点)、国内からは166点が収集展示された。入場者は11.455人で当時としては多数で、経費差引266両余の利益をあげた。いち早く博覧会を開いた京都は、伝統の上に新しいものを創り出すという気風があり、現在でも”古くて新しいまち京都”といわれる所以である。

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