厳島博覧会
広島県が博覧会を開設するために、全国の各県に対して、出品物を収集してもらうよう願い出た布達で、その内容は、「文明開化が進み人間の造る物の精巧になってきた。西洋各国でも博覧会が開かれているが、既に澳国(オーストリア)ウィーンでも開かれ、日本では京都で開かれた。辺境の地の人でも古いものや新しいものを見なければ、時代に遅れるので、6月に広島の厳島千畳閣で、博覧会を開催することになった。社寺や一般の人も、珍しいもの、古いもの、新しいものなどを出品して欲しい」というもので、広島県博覧会執事の名で出されている。当時は、出品物は売っていたので、売りたい者は、売却価格を書いて差し出すようにとか、詳しく見たい者は印鑑を渡してから、許可を得てから見よとか、厳しい規則が付記されている。この博覧会も、明治初期流行の地方博のひとつであった。
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