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パリ万国博覧会

パリ万国博覧会

管理コード:1451
開催日程:1889年05月05日(明治22年)~1889年10月31日(明治22年)
開催地:海外
会場:パリ(フランス)
主催:
入場者:32,350,000人

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【資料件数:10件】

この第4回は、フランス革命百年を記念して開催された。フランスの政治、経済上に大変革をもたらした三民議会の100年を記念する主旨で、政民一致して前回以上の規模でひらかれた。しかし、革命記念にソッポをむく国が多かった。日本、アメリカ、ギリシャ、メキシコなどが政府で参加したが、イギリス、ベルギー、ロシア、イタリアなどは民間の委員会名での参加となった。会場はバリの西方のセーヌ河畔トロカデロ地区、シャン・ドメマルス地区、セーヌ河畔地区、ケー・ドルセ・エスプラナー地区、デ・サンヴァリード地区で、その総面積95万8400メートルにわたった。この博覧会には中心となるモニュメントのエッフェッル塔が建てられた。塔の建設にはパリの風景が乱されると反対運動も起こったが、アレクサンドル・ギュスタブ・エッフェルの案が選ばれた。エッフェルはエコール・ポリテクニク(工科大学)出身の土木技術者で鉄骨を使用するデザイナーとして知られ、おもに橋の建設で、世界を舞台に腕をふるっていた。この巨大なタワーは高さ296メートル、地上部分に使った鉄材は7400トン、工事日数794日、300人の職人が250万個のリベットを使って2年がかりで組み上げた。塔には有料のエレベータがついていて、3階までは5フランもかかったが、観客は行列をつしって登った。また塔を中心に1万個の白熱灯と1500のアーク灯によるイルミネーションがつけられ、電気照明時代到来を予告させた。この博覧会にはもうひとつ大建築、機械館(ラ・ギャレリー・デ`マシーン)が建てられた。これもエッフェルの設計で、高さ45メートルの円天井とし、長さ400メートル、幅115メートルの建物で、20基の大トラスを長さ約38メートルの間に配し、各トラスの脚聞は約146メートル。トラスの先はとがったアーチで、下方に曲線を描いて襖状の基部に結ばれていた。この大空間も三交アーチと呼ばれる構造法によって成功した。日本の陳列場はおもてに日本風の楼門をつくり、門扉に雲鶴、桐に鳳凰の彫刻を施し、門の左右は大名屋敷の外壁にして小さい門を設け、全体を朱塗りとした。トロカデロには日本庭園を設け、園内に小亭を建て、別の区画に日本家屋と売店をつくった。品物は漆器や陶磁器もよく売れたが、大阪・堺の段通は特によく売れた。またこの博覧会の特色は、芸術、文学、科学、経済、社会をテーマに国際会議が開かれ、その後の博覧会にひとつの行事を付帯することの先例をつくった。1889年のパリ万国博覧会はエッフェル塔とともに、不滅の金字塔として燦然と輝いている。人造絹糸のドレス、エッフェル塔の回転機、移動クレーン、D・クラークの2サイクル機関などが展示された。日本は政府・民間が参加した。

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