第1回発明品博覧会

管理コード：1380
開催日程：1909年04月01日（明治42年）～1909年05月20日（明治42年）
開催地：東京都
会場：竹の台(陳列館)
主催：工業所有権保護協会
入場者：184,965人

【資料件数：5件】

日本で発明品の博覧会を開設したのはこの時が初めてで、「名にし負ふ其の出品は悉皆創意を用いて考案せし物品の事とて、日々非常の盛況なりし」と報告書に書かれている。上野公園竹の台の会場入口には、大きな緑門の建つなか、幔幕を張りめぐらし、各国旗が翻がえるという明治調風景であった。準備期間が少なかったが出品点数1170余点、出品人員500余名、出品物は既に特許または登録を受けたもので、金牌16、銀牌16、銅牌144、褒状221、商標褒状32であった。出品の器具、機械や化学製品はみな精緻を極めたものばかりで、観客はその珍しさに会場を埋め尽くすほどであった。この発明品博覧会は、大正3年に第2回、大正13年に第3回と、同じく上野公園でひらかれた、電気、化学、機械、制作工業、意匠商標と分類され、それに官庁、一般人、企業が出品する大博覧会としの規模を誇るようになった。

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