山林こども博覧会
明治43年箕面有馬電氣鉄道(現・阪急電車)が宝塚箕面線の営業を開始した。箕面電鉄の滑り出しは好調であったが、沿線の住宅開発と行楽地の施設によって乗客を獲得しようと、アイデアマン小林一三が発想して、第一に箕面公園と動物園の設置、第二に宝塚温泉と少女歌劇の創設、第三に豊中運動場開設を企画した。そしてその翌年の明治44年10月10日から20日間、箕面公園で開いた博覧会である。会場は第1、第2の2つに分け、第1会場に子供電車、空中飛行船などの遊戯施設や、郵便電話電信室、林間学校室、世界の子供室、桃太郎室、金時室などの文化施設を設け、第2会場の動物園不老橋辺に大阪市内の小学校、幼稚園の作品展示、猿の音楽隊、楠公の城などが設けられた。久保田小塊作詞、永井幸次郎作曲よる「山林こども博覧会唱歌」も作られた。今日でいうテーマソングである。電鉄会社の誘客イベントの原型が既にこのとき形成された。
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