拓殖博覧会
日本は日清戦争で台湾を領有し、日露戦争で樺太も領有、関東州を租借地とし、続いて朝鮮を併合し、明治時代に国土を大きく膨張させ、一大殖民国になった。北海道もまた殖民地を要する所で、殖民地政策は最も重要な問題となった。しかし、新領土の経済事情の情報も一般には薄く、殖民地の生産品を集めて、殖民思想を喚起させようと開催した。初めは会期を明治45年9月30日からとしていたが、明治天皇が崩御され、大正1年に変更した。北海道の出品状況によると、会場に北海道館を建て、工業、林業、鉱産、水産、農産など生産品を陳列し、北海道の20分の1の模型で拓殖の進展ぶりを見せ、回転写真を2基おき北海道の風景や旧土人の熊祭りを写した場面を見せた。ほか王子製紙、北海道セメント、大日本ビール、北海道庁、北海道鉄道なども出展した。
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