舞鶴築港記念全国物産博覧会
日本海の雄鎮・舞鶴軍港西の舞鶴港は、船舶の綻泊所として有名である。陸路は京阪神に連絡し交通至便であるし、海路は山陰、北陸沿岸各港の中心であるばかりでなく、近い将来、ロシアや満州、朝鮮などの諸港に連結する唯一の候補地と期待されている。このように舞鶴港の前途は洋々としているのに鑑み、明治40年、京都府議会が巨費を投じて、港の改修工事に着工を決議、この築港工事が完成したのを機に記念博覧会を開設することになった。舞鶴町民の熱意をはじめ、京阪神事業団の賛助も得て、全国各地から生産品を集めることができた。また、これに併せて京都府水産品評会と京都府農事共進会も開設された。時は春風駘蕩の好季、北丹の地は名所旧跡が多く、観光客にも恵まれていたが、舞鶴軍港を開港して縦覧させたので、博覧会は予期以上の盛況を呈して閉会した。
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