大典記念京都博覧会

管理コード：1315
開催日程：1915年10月10日（大正4年）～1915年12月19日（大正4年）
開催地：京都府
会場：岡崎公園
主催：京都市
入場者：861,155人

【資料件数：54件】

大正天皇陛下の御即位式は、大正4年11月10日であつたが、京都市は式典挙行の地として、それに先立つ10月10日より、岡崎公園で大規模な奉祝の博覧会を開いた。会場は応天門を中心に、東を第1会場、西を第2会場とする2つに分け、正門を入るとシンボルの万歳塔が聳え、第1会場には口の字型に工業館がたてられ、そのなかに染織工業、化学工業などの展示がなされ、商工館もあった。その北に機械館、参考館、食料館などがとりまき、中心に園芸や農園がつくられた。第2会場には満州館や各地の売店などが並んだが、猛獣使いの興行場も人気であった。メインは大礼館で御即位大嘗祭後、大饗の儀の舞楽を奏した万歳楽と太平楽の装束をした人形を展示した。また、階上には玉座の模型や参考品が陳列されたが、御即位大礼の紫宸殿儀式の大模型は圧巻であった。全国各地には奉祝の記念事業は相次いだが、京都は特別で、京都駅前に大緑門が建ち、四条大橋の橋欄、橋桁すべてにイルミネーションが施され、市中には「宝祖無窮」や「聖寿万歳」などと書かれた装飾塔や、華やかに飾り付けられた花電車10台が走り、京都は大礼奉祝のイベントき沸き立つた。

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