化学工業博覧会
この博覧会は化学工業に絞った展示で専門的な内容であった。出品区域は内地、朝鮮、台湾、樺太、関東州からで,第1部、工業薬品、電氣化学製品及び用品、金属製品、液化ガスなど。第2部、分析及び試験用器具、製造用器、機械、発光・発熱及び燃焼装置などに分けて展示した。会場は上野公園、国産奨励館付属の建物で別館、参考館、教育館、朝鮮館、台湾館、レート館、化粧活動写真館のほか試験館など大小14館を新築した。本館と別館には漆器、顔料、塗料など12種目を陳列、西館には液化ガス、酒類及び醸造品、砂糖などを並べた。本館前庭には独特の伝統様式で朝鮮館や台湾館が建ち、それぞれ階下で喫茶店や売店を開いた。教育館はわが国の化学工業の現状紹介と化学に対する知識の普及、小中学程度の化学実験をしたほか、教育玩具、ゴム製品、各種の顕微鏡を陳列。参考館には公立学校の出品を陳列、専門家と一般の参考として各省、東京、大阪両砲兵工廠などの出品があった。特徴としては展示とともにほとんどが機械装置を稼働させた。
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