開道50年記念北海道博覧会
明治3年9月、政府は北海道に開拓使を設けて、殖産振興に乗り出して以来50年、産業の振興は衆知のこととなった。その成果を示すための博覧会であった。第1会場の札幌会場には北極搭がそびえ、列柱式丸屋根の水産館には内部に捕鯨のジオラマを展示、拓殖教育衛生館では黒田伯開拓当初のジオラマがつくられた。農業本館のほか、林業及び鉱業館には森林に棲む熊の状態を表す模型が展示された。園芸館、土木交通館、機械館、工業館などでも展示に工夫を凝らした。東京、京都、石川、富山、新潟なども参加し、名古屋は城の外観の建物で、館内に東海道五十三次の大模型をつくった。網走三郡は特設館で出展し地元の意気を示した。殖民地からは台湾や朝鮮からも参加して特設館を建てた。第2参考館の満蒙館では森林猛虎の模型が展示され、野外には象の立体模型や水族館もつくられ、大鯨の体内めぐりの仕掛けで人気を博した。また、演芸館では札幌芸妓紅燕情話や奇三北州風という踊りなどを上演し会場のムードを盛り上げた。函館五稜郭には歴史館などが建てられた。
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