大阪化学工業博覧会
戦前には日本の化学工業はまだまだ幼稚で、製品の輸入は欧米先進国に依存していたが、戦争によってこれが途絶したので、官民ともに奮励努力してようやく進歩がみられるようになった。しかし、日本の化学工業の将来は満足すべきでないので、独立自給を図って東南洋諸国に輸出を盛んにするためにも一層、業界の努力が肝要で、一般にも化学工業に関する知識の普及が欠かせないと、大阪商業会議所が諸官庁その他に参考品の出品依頼や、各界への出品勧誘などに当たった。天王寺公園の第1館のほか機械館と余興場などが主な展示館で、特許館や肥耕館も建てられ飲食店などが並んだ。
以下、[大阪府立図書館所蔵資料にみる「大阪の博覧会」門上光夫より] 第一次世界大戦中、これまで欧米に頼ってきた化学製品が途絶して、日本におけるこの分野の遅れが明白となった。国家的事業として化学工業部門の振興が必要となり、これを目的とする博覧会が企画され、開催された。ほぼ同時期にほぼ同じ役員構成の化学工業博覧会が東京でも開催されている。
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