全国勧業博覧会
管理コード:1272
開催日程:1920年04月01日(大正9年)~1920年05月20日(大正9年)
開催地:京都府
会場:岡崎公園勧業館特設館
主催:京都博覧協会 京都美術協会
入場者:332,387人
大正9年はちょうど京都博覧協会創立50年、京都美術協会創立30年に当たるので、美術工芸品中心に、これと各種の工業奨励のため規模を拡大し、余興などもかつてなかったものなど華々しく開催。京都商品陳列所の一部を借りるほか、農林館、水産館、水族館などを勧業館の南に特設した。会期中、欧州戦後の景気の反動で株の暴落や企業の破綻が起こり、京都でも大小商店の倒産も相次いだが、博覧会は50年記念として規模拡大をしたのが効果を表し、入場者も明治6年以来初めて30万人を突破し、世間の雲行きとは逆行する成功を収めた。会場装飾もこのときは、会場周囲に極彩色エジプト式装飾柱を数10基を立て、正面の大通りには4本足の大装飾門と、疎水に架かる慶流橋北詰に約25メートルの高搭を建設、疎水べりには奇抜な広告塔を立て、館内は造花の柳桜を用いた額を吊した。また、余興館を新築し、祇園、宮川町、上七軒、北新地の各遊郭一流の芸舞妓が出演。そのほか時代風俗活人画、花火、落語、奇術もあり、絶賛を博したのは、鳥羽の海女数名が貯水池に潜水、鯉や鮒をつかまえたり、貝拾いをするアトラクションであった。
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