内外産業博覧会
長い世界大戦の後にきたものは経済戦争であった。戦後は産業の振興いかんにかかってきたのである。特に大戦によって疲弊した諸外国からの輸入品は減少し、日本の商品の販路を如何に拡張するかにかかってきたことが、この博覧会の開設趣旨であった。就中、当時もっとも積極的に唱えられた南進の国策に沿って対応すべく、南洋を紹介したことは時宜を得たものと高く評価された。会場外に南洋館、南米館のほか支那館、印度館、演芸館などの特設館を建てた。南米館には南米アルゼンチン、ベネズエラ、ウルガイ、パナマ、ペルー、ブラジルの物産参考品1.129点を、南洋館ではハワイ、スマトラ、ボルネオ、マラッカ群島、カロリン群島の物産参考品532点を展示した。印度館と支那館は独特の美を持つ自国の家屋模型を展示し、印度館では釈尊の日に花祭りを行い、支那館は珍料理を実費で提供した。余興では文部省認定の映画や落語、手踊り、奇術、軽口などと、安木節もあったが、印度、ロシア、アフリカ、イギリス4カ国連合の国際大魔術と歌劇を公開して人気を博した。
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