東宮殿下御成婚奉祝万国博覧会参加50年記念博覧会
明治6年、わが国が初めてウイーン万国博覧会に参加して50年、以来、産業の発展をみたことを回顧すると同時に、東宮殿下の御成婚を祝して、京都市が岡崎公園で開催した記念博覧会。この博覧会は、はじめ大正12年、日本産業協会が主催して、万国博覧会参加記念博覧会開催を計画していたが、関東大震災で中止になった。それを受けて京都市が東宮殿下のご慶事を奉祝するとともに、日本産業協会の協賛も得て開催することにたったのである。第1会場は岡崎公園の第一勧業館一帯約26.000平方メートルで、北海道をはじめ3府34県の製品を、当時の展示方式であった陳列ケース838個を並べて設置した。別にジオラマ館も建てられ、ウィーン万国博以降に参加した各博覧会の光景を、五姓田芳柳の油絵によって描かれた。第2会場は第一勧業館の一部と京都商品陳列所の約26.000平方メートルで、第2本館屋上にイルミネーションを施し、関東庁満鉄館、京都館、美術工芸館のほか、植物園芸館、文化住宅月宮殿、お伽の国などがつくられた。京都の春は一時に岡崎公園に集中し、近年、稀にみる活況を呈した。博覧会開催時に京都府立図書館横の公園に建設された「ドクトル・ワグネル記念碑」の写真と碑文有り。(49の棚の絵葉書ファイル5)
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