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フィラデルフィア万国博覧会

フィラデルフィア万国博覧会

管理コード:1186
開催日程:1926年05月31日(大正15年)~1926年11月30日(大正15年)
開催地:海外
会場:フィラデルフィア・リーグアイランド(アメリカ)
主催:政府・民間(日本参加)
入場者:5,852,000人

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【資料件数:6件】

アメリカがイギリスと開戦し、1776年独立を宣言してから150年に当たるので、建国の偉業を記念し、かつ、その間の一世紀半における文化と産業の発達の跡を一堂に陳列して、さらに将来の文明の融和と向上発展に貢献しようとして、準備は早く1916年からはじめられ、ようやくこの年になって開催することになった。会場はフィラデルフィアの南部、リーグ・アイランド全部を中心に、これに付随した埋め立て地を使った。総面積約100万坪。ここに巨大な陳列館5棟を建てた。また収容人員10万人のスタジアムを建設、7万台収容可能な駐車場や、2万席のある公会堂などが建てられた。が、ヨーロッパ各国から12カ国の参加と少なく、アメリカ諸州からも参加が少なかった。主催者側にも内紛があり、計画と準備に変更があるなど、支障を来すさきざきな要因があった。日本は関東大震災後の不景気で、まだ緊縮財政の折りであったが、アメリカに日本の実情を紹介する好機と捉え参加をした。日本の出品は主催者の建てた館内に、官庁出品と普通出品に大別され、外国館内の日本部は2号館、8号館、9号館が当てられ、2号館には日本の風景、風俗、産業などの映画も上映され、茶業組合などは庭園を設け、茶席もつくった。これとは別に会場内に、二階建て和風建築を建て、二階を事務所、階下を日本喫茶店とした。最初は簡単な洋風建築を考えていたが、湖畔の景勝地であったので、純日本式に変更した。材料は現地で米杉、米松を調達して建てた。一階前面を増築して日本風の欄干をめぐらし、軒に提灯を吊し随所に植木を配した。これが対岸の欧風建築と比べ風雅だったので休憩にくる者が多かった。この博覧会は主催者側に大きい不手際があったのが原因で、万国博覧会として稀にみる不振を醸し、会期中の入場人員は当初の予定をはるかに下まわり、わずかに650万人に過ぎなかった。

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