キネマと劇博覧会

管理コード:1180
開催日程:1926年10月01日(大正15年)~1926年11月30日(大正15年)
開催地:大阪府
会場:堺大浜
主催:夕刊大阪新聞社
入場者:0人
大阪の堺大浜は、明治36年開催の第5回内国勧業博覧会の水族館がつくられ、当時、海水浴や夕涼みで賑わった大阪の名所であった。そこに活動写真と芝居という、博覧会の余興部門だけを取り上げたような博覧会が開かれた。会場正門は絢爛とした総檜・赤銅張り朱塗りの山門式で目を奪った。門を入ると劇館があり、雁治郎、仁左衛門、歌右衛門という3名優の楽屋や、東西各俳優の使う道具などが展示され、キネマ館には東亜、松竹、日活、帝キネなどと、パラマゥント、ユニバーサル、ユナイテットアーチス社ほか16社の模型や解説、ステージの再現、撮影技法の公開などを見せた。そのほか本館、ラジオ館、パノラマ館、演芸館もあった。開会式には中村雁治郎、井上正夫、沢田正二郎が参列し、一方、キネマ界から花形スター数名、総勢1000名が参加して、前代未聞の大イベントを繰り広げフアンを熱狂させた。また、堺水族館や、海水を沸かして大浴場とし、少女歌劇も上演している大浜潮湯も協賛して、半額サービスとして観客を満足させた。
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